スコティッシュフォールドについて

スコティッシュフォールドの歴史は、1961年にスコットランドの中部に位置するテイサイドという地域の農家に生まれた一匹の白ねこから始まりました。スージーと名付けられていたそのメスねこは、この農場に生まれた他のねこ達と違い、その誕生からどれだけの月日が流れても耳が立ちませんでし
た。
成長したスージーが1963年に出産した複数の子ねこに、スージーと同様の折れ耳を持つ個体が発見され、その特有の折れ耳が遺伝形質と確認されたことにより、「折れ耳ねこ」の計画的な繁殖の歴史が始まりました。
スコティッシュフォールドの折れ曲がりの耳は、優性遺伝によって受け継がれた上で発現するもので、その折れ曲がり具合には様々な段階が存在しています。折れ耳を持って生まれるというわけではなく、生後13日目から23日目に掛けて折れ耳が生じ始めます。

スコティッシュフォールドには短毛種と長毛種が存在しています 。
その起源となったスージーが長毛の遺伝子の持ち主であったということが明らかになっており、その血を漏れなく引いているスコティッシュフォールドは、たとえその直近の祖先が短毛の持ち主であっても、スージーから脈々と受け継がれてきた長毛の遺伝子を保有している可能性があります。それに加えて、その原産国であるイギリスでの交配の歴史において、その異種交配の相手となったのはブリティッシュショートヘアが多く、そのブリティッシュショートヘアの異種交配の相手はペルシャであることがしばしばであったため、そのようにして紛れ込んだ長毛の遺伝子を保有している可能性もあります。

毛色はバリエーションに富み、あらゆるものが存在します。

 スコティッシュフォールドは骨格に特有の障害を持つことがあります。関節の異常を特徴とするこの障害は、折れ耳を有する個体同士の交配によって生まれます。
 健康なスコティッシュフォールドを生むためには、真っ直ぐな耳を持ったねこが不可欠です。
そのためスコティッシュフォールドにはアメリカン・ショートヘア、ブリティッシュ・ショートヘアとの異種交配が認められており当キャッテリーでは短毛種についてはブリティッシュ・ショートヘアとの交配を行っております。